プライベートの経験を仕事に活かそう

家族など自分に近い人が介護を必要とし、そのケアに携わった経験がある人は大変な苦労をしてきたはずである。精神的にも肉体的にも相当な疲労があったと思われる。しかしその中で気が付いたことや考えたこともあるだろう。そうしたことをただマイナスの思い出としてとらえるのではなく、これからの働き方に生かしていくことを考えてみるのはどうだろうか。

かつての自分のように高齢者を抱えて苦労し、困っている人は世の中にたくさんいる。今後高齢者の数が増えていくごとに、介護を必要とする人も増えていくため、その世話をする必要性も増していくことになる。そういった高齢化社会の中で自分自身の経験を生かして誰かの助けになることができれば、大きな働きがいを得られることになるだろう。

直接ケアスタッフとしてかかわることも、高齢者や家族の助けとなることである。直接生活を支えられるという実感は大きい働き方だ。実際に利用者の家族に感謝をいただくこともあり、やりがいのある仕事だろう。スタッフとして介護の仕事に携わりたい場合は、それに必要なスキルや知識がこちらに紹介されているを読んでみるといい。

しかし、直接関わる以外にも介護経験を生かしていくことはできる。ケアの最中に必要だと思ったものや機能を取り入れた商品を開発したり、高齢者への適切な対応の仕方などの情報を発信し広めたりする事で、今介護としている人や今後介護をしなければならない人を支える事ができるのだ。

単なるプライベートの経験としてだけではなく、経験を通して気が付いたことを仕事に生かしていけないかという形でとらえてみよう。より良い社会をつくることに携われることで、自分の働きがいも大きくアップし、より良い生き方につながる。